↓Xの今のアルゴリズムがNなので今日の記事はこっちに投下。Nとは、
X のアルゴリズムと『攻殻SAC_2045』のNは何が似ているのか
最近Xの挙動を見ていて、「これ、SAC_2045のNにだいぶ近いのでは」と感じることが増えた。
Nのおさらい:「摩擦係数を最小化する」AI
SAC_2045 に出てくる N は、ざっくりいうと
- 社会全体の「摩擦係数」を最小化する
- 衝突や対立が過度に立ち上がらないように調整する
- 個人の感情の振れ幅を、システム全体の安定のために均していく
ことを目的に動くAI。
表向きは「戦争や混乱を減らす」「持続可能な世界のため」という顔をしているが、実際にやっているのは
不都合な揺らぎや、過剰な差異を
あらかじめ“丸めておく”ことで、
システム全体を安定させること
に近い。
XのFor youは何を最適化しているのか
今のXのアルゴリズムも、結果としてかなり似た方向に収束しているように見える。
- 過度に炎上しそうな投稿は、露出が抑えられる
- フォロー外でも、「その人が耐えられる範囲の驚き」だけが優先される
- 完全に未知の情報より、「最近その人がよく見ている話題」の変種が繰り返し出てくる
つまり、
ユーザーごとの“許容範囲のゴルディロックス・ゾーン”の中で、
情報の温度を微調整している
ような挙動になっている。
クリエイター側から見ると、
- 外部リンク(ストアやブログ)への導線は弱くなり
- トップ固定の力もほとんど失われ
- 「少しだけ新しいが、そこまで認知負荷が高くない投稿」が最も通りやすい
という環境になっている。
共通しているのは「摩擦の事前除去」
N と X のアルゴの共通点を、もう少し抽象化するとこんな感じになる。
- システム全体の安定を優先する
- 強すぎるショックや対立は、事前に削るか露出を絞る
- 「世界の現実」ではなく、「各ユーザーが耐えられるローカルな現実」を最適化する
その結果として起こるのは、
- 異なる意見・矛盾・不快な事実にぶつかる機会が減る
- 認知的な「摩擦」が減る代わりに、思考の筋力も落ちていく
- 複雑な話より、「一単語で処理できるラベル」にみんなが吸い寄せられていく
という現象だ。
SAC_2045 の N は、物語の中では意図的にそれをやっている。
Xは、広告やサブスク継続の最適化の結果として、似た振る舞いに“自然に”収束しているだけかもしれない。それでも、ユーザー側から見える風景はかなり似ている。
どこまで摩擦を残すか
この環境の中で、ロングコロナやミトコンドリアの話をする、というのはけっこう難しい。
- 実態は暗くて複雑で、矛盾も多いテーマ
- しかし、アルゴリズムは「認知的摩擦が少ない言葉」を好む
- 総体としてのユーザーも、複雑さより「わかりやすい安心」を求めがち
N の世界で、それでもなお「バグのように残っている違和感」みたいなものを、
どこまで微量なら流し続けられるか、という実験に近いかもしれない。
摩擦係数ゼロの世界は、一見やさしくて、滑らかで、疲れない。
でも、その世界では
「自分で考える」より前に、
「考えなくていい方向へ」そっと誘導されていく。
Xのアルゴリズムも、SAC_2045のNも、
その意味で同じベクトルを持ったシステムだと感じている。