カバヤキこーひーるーむ

✒️若い人は大丈夫以前に、若くてもコロナで「免疫年齢」が強制的に進むことが明らかに。

「T細胞専用のトランスクリプトーム時計」というツールで、血液中のT細胞の遺伝子発現パターンを読み解き、「生物学的年齢」を推定する技術を、急性COVID患者の血液に向けてみたという論文。

結論から言うと、COVIDは、感染者の免疫を「老化」させる。

若い人であっても、感染を経ただけで、免疫細胞は「老人と同じプロファイル」へと書き換えられることが判明。

「免疫時計」で見えた2つの変化

  1. 「予備兵力」の消失

ナイーブCD4/CD8 T細胞が激減していた。 まだ新しい病原体に出会っていない、いわば「予備兵力」のT細胞が、明らかに減少していた。これは従来から指摘されていたリンパ球減少を、細胞レベルで裏付ける結果で、数字として明らかにされた。

  1. 残った兵士の「老化」

さらに、残ったナイーブCD8 T細胞の「質」も悪化していた。 遺伝子発現だけを見ると、年齢の同じ健常者と比べると、より「老化した」プロファイルを示していた。

数と質の面で「免疫老化」へシフトしていた。

つまり、COVID感染は、免疫軍の「定員を削り」、かつ「残った兵士を疲弊させる」という状態を起こしている可能性。

HIV感染者と「共通」

同じ「免疫時計」を治療中のHIV感染者に当てはめてみると、全く同じ現象が起きていた。 ナイーブCD8 T細胞の生物学的年齢が、着実に進行していた。

慢性感染や慢性炎症が、共通して「T細胞の寿命」を前倒しに削っていく現象

つまり、急性期を過ぎたとしても、体内でくすぶり続けるウイルスや炎症は、感染者の細胞にとって「HIVと同じ環境」を作り出している可能性。

現時点で不明な点

どのくらいの期間、この「老い」が続くのか? 生活習慣や薬で、この「時計」を逆回転させることができるのか?

「感染歴=免疫年齢の一部」という考え方は、ポストCOVID時代の健康管理を考えるうえで、もはや避けて通れない視点に。

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