カバヤキこーひーるーむ

✒️ ロングコロナの「脳の霧」と「疲労」、脳波に刻まれていた

コロナ後遺症で「頭がぼんやりする」「少し動くだけで疲れがどっと出る」——この二つの症状が、脳の電気信号に明確な異常として記録されていることが分かりました。

マギル大学の研究チームが、ロングコロナ患者20名と健康な対照群20名の脳波(EEG)を比較。安静時と握力運動中の、脳の感覚運動野(手を動かすときに使う領域)の活動を精密に測定しました。

観波で見つかった二つの異常

これが意味すること

PMBRはGABA(脳の主な抑制性神経伝達物質)の働きを反映。低下=ブレーキが壊れている。アルファ波の周波数低下は、視床と大脳皮質をつなぐ回路(視床皮質回路)の機能低下を示す。つまり:

注目すべき点

これらの異常は、パーキンソン病や多発性硬化症、うつ病でも報告されている「感覚運動野の抑制不全」という共通パターン。ロングコロナは、これらの疾患と神経学的に同じ土俵に立っている可能性がある。

また、脳波は安価・非侵襲・繰り返し可能。PMBRとアルファ周波数は、ロングコロナの客観的バイオマーカーになる可能性がある。


📄 Casado Sanchez et al., "Identifying EEG biomarkers of fatigue and brain fog in long COVID," Journal of Clinical Neuroscience 153 (2026) 112230
DOI: 10.1016/j.jocn.2026.112230