ロングコロナとミトコンドリアの「修理」
パンデミックが始まる直前の12月、私は猫を引き取りました。
その代わりに、ある計画を静かに棚に上げました。
スイスに渡って、時計職人の修行をするつもりだったのです。
それまでやっていた分析の仕事をやめて、
ゼロから「機械式時計の世界」に潜り込んでみようと思っていました。
でも、現地の授業は全部ドイツ語。
そこにコロナが来て、渡航は危険になり、計画は無期限延期になりました。
代わりに今、私は時計よりも少し小さい世界で仕事をしています。
ナノメートルのスケールで分子をシミュレーションし、
人間のからだの中の「歯車」を覗き込んでいます。
機械式時計が、バネ・歯車・ネジの噛み合わせで動いているように、
私たちの体も、タンパク質やホルモンといった分子の噛み合わせで動いています。
私は時計を修理する代わりに、
分子構造のズレ具合を計測し、
「どの歯がどれだけずれているのか」をシミュレーションで調べています。
そして、その結果をレポートという形でみなさんにお渡ししています。
人生は、保証期間です。
ここは、そのナノ時計修理工房の作業ログのような場所です。
X(旧Twitter)のアルゴリズムの都合で書ききれない話を、
ロングコロナ・ミトコンドリア・炎症制御まわりを中心に、
少しディープにメモしていきます。
ここでやっていること
ロングコロナや慢性疲労の裏で、 分子レベルで何が壊れているのか
どのスイッチが「入りっぱなし」になって、 免疫・代謝・神経にトラブルを起こしているのか
どの経路が本当にボトルネックになっているのか
を、GPU で回した in silico(ドッキング+分子動力学) から観察しています。
ここにあるのは「こうすれば治る」という話ではなく、 自分で判断するための道具です。
免責事項
本ブログは、
分子機構・物理化学的知見の共有を目的としたものであり、
特定の健康食品・サプリメント・医薬品の使用や、
診断・治療を推奨するものではありません。